生まれも育ちも早島町の水貝純さん。神戸の短期大学を卒業後、地元に再び戻り、21歳で結婚。その傍ら、ハンドメイドの雑貨関係の仕事に就いていました。
そこから飲食業に転換したのにはきっかけがありました。およそ7年前、岡山県内のあるイタリアンレストランに入った時のこと。当時気持ちが沈みがちだった水貝さんですが、スタッフの教育が行き届き、店の雰囲気が明るいことに感激したそうです。「これからは飲食業を通じて人に元気を与えよう」と決心した水貝さんは、地元のイタリア料理店の従業員として働き始めました。
そこからおよそ5年。起業のタイミングは急に訪れたそうです。「今始めておかないとしんどいよ。50歳じゃできないよ」と同級生から後押しを受け、決断。今までの仕事と開業準備を並行していたため、一時期の苦労は大きかったそうです。
ただ、開業当初から営業は順調でした。水貝さんは「仲間が宣伝してくれたおかげでお客さんを集めるのは困らなかった。最初から忙しくありがたい」と同級生への感謝を忘れません。
これからは、料理教室や仕出しなど、外への活動も積極的に考えています。「50歳になったら弁当配達みないなこともやってみたい。地域で育ててくれたので、地域の皆さんに恩返ししたい」と水貝さん。きょうも空に輝く太陽のように、食で笑顔を届けます。