浄化槽の正しい使い方
1 ブロアー(送風機)の適正な維持管理
浄化槽は、微生物の力を借りて水をきれいにしています。その微生物が生きていくためには人間と同じように空気(酸素)が必要であり、空気(酸素)が無いと微生物は死んでしまいます。そのため、浄化槽にはブロアー(送風機)という水の中に空気(酸素)を吹き込むための装置が接続されています。
また、ブロアー(送風機)の空気は微生物の活動に使われるだけでなく、処理水槽で水と分離した汚泥を沈殿分離槽に送るポンプとしても使用されています。
そのため、ブロアー(送風機)は浄化槽に水が流れ込まない時でも常に動いている必要があります。ブロアー(送風機)まで電気が来ているのにブロアー(送風機)が停止している場合や、浄化槽の保守点検業者からブロアー(送風機)に関する指摘があった場合には、保守点検業者と相談しながらブロアーの修理か交換(更新)を行い、ブロアー(送風機)を適切に動作させるようにしてください。
2 合併処理浄化槽を正しく使用するために、家庭でできることは?
トイレでは?
専用のトイレットペーパーを使用してください。(トイレットペーパー以外の紙は配管内で詰まることがあります。流せると書いてあるトイレ用ワイパーも流さずに燃えるゴミで出す方が安全です。)
紙おむつや生理用品などは流さないでください。(配管内で詰まります。)
掃除の際は、塩素系洗浄剤、殺菌剤、酸性洗剤は適正量を使用してください。(通常の使用では問題ありませんが、過剰な薬剤の使用は微生物に影響し、浄化槽の能力が弱くなることがあります。)
台所では?
使用済天ぷら油や調理くずを流さないでください。(特に油は配管詰まりの原因となります。また、油は浄化槽に大きな負荷となるため、処理が困難です。)
調理くずは、目の細かいネットで回収してください。また、鍋や皿のひどい汚れはキッチンペーパーなどでふき取ってから洗ってください。(負荷の高い排水が浄化槽に大量に流入した場合、処理が不十分になることがあります。)
洗濯では?
洗剤は適量を計って使用してください。(過剰な洗剤の使用は、浄化槽への負荷が増大します。)
漂白剤の使用は控えめにしてください。(過剰な漂白剤の使用は、微生物の浄化能力を弱めます。)
風呂場では?
カビ取り剤の使用は必要量で行ってください。(多量に使用しすぎると、浄化槽の浄化能力が弱まります。)
風呂場の残り水は、洗濯や庭木の散水などに有効利用してください。
徐々に排水する。(炊事や洗濯などと排水時間が重なると、浄化槽に急激な負荷がかかります。)
浄化槽や桝(ます)では?
マンホールのフタの上に物を置かないでください。(内部の確認ができなくなります。)
ブロアー(送風機)の電源は切らないでください。(空気の供給が止まると、微生物の活動が弱まって処理ができなくなります。)
台所から流れ込む桝(ます)は、1か月に1回程度、こまめに清掃してください。(配管詰まりの防止になります。)
浄化槽の正しい使い方パンフレット
3 配管の詰まりや、放流水が濁ったり悪臭など異常が起きた場合には?
各家庭で契約している保守点検業者に直ちに連絡して、点検を受けてください。
倉敷市内の保守点検業者のお問い合わせ先
もし、浄化槽について不審なことがありましたら、本ページ下方の「合併浄化槽設置推進室」までお問い合わせください。
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このページに関するお問い合わせ
倉敷市 環境局 環境政策部 環境衛生課 合併浄化槽設置推進室
〒710-8565 倉敷市西中新田640番地
電話番号:086-426-3583 ファクス番号:086-426-6050
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