ほのぼの家族 No.327
それって、どうなのかな…
母 みんな、今日の演奏会は、どうだった?
健太 とっても良かったよ。はじめて本格的な合唱を聴いたけど、学校で歌うのとは違うよね。
祖母 そうね、合唱っていいものね。何だか、私も歌いたくなってきたわ。
母 真理は、どうだったの?
真理 確かにどの団体も素晴らしかったよ。でもね・・・。おばあちゃんの知り合いの人が入ってる合唱団も出てたでしょ。
祖母 そうね、あの団体は、私たちと同じ年代の人がほとんどで、椅子に座って歌ってる方もいたわね。
真理 その団体の合唱が終わった瞬間に、後ろの方から聞こえてきた言葉が気になってしようがないんだ。
祖父 そうじゃ、思い出したぞ。「年寄りばあおるのに、ええ声が出とる!」と、ほめとったなあ。
真理 それって、どうなのかな・・・。
健太 えっ、ほめてるのに何が気になるの?
母 よく考えたら、「年をとったら、いい声で合唱できないのが当たり前」という思い込みの言葉よねえ。
祖父 ほんまじゃ・・・。そりゃあ、いけん!
父 真理のその気持ちは、とても大切だよ。それに気付かないと、知らず知らずのうちに、誰かの心を傷つけてしまうかもしれないからね。
真理 そうかぁ。年齢の事なんか言わずに、「いい声が出て、すごいな」って、ほめればよかったんだ!
父 その通りだね。まずは気付くことが、意識や行動を変えていく第一歩になるんだろうなあ。
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