ほのぼの家族 No.325

ページ番号1017774  更新日 2025年4月25日

印刷大きな文字で印刷

心の壁

祖父 近所の空き家だったところに、外国人が住みはじめたんじゃな。

 隣町の会社が従業員の寮として買ったみたいよ。

祖母 よく散歩中にすれ違うんだけど、言葉が通じるかわからないから、話しかけるのが不安なのよね。

祖父 わしは、ゴミの出し方や騒音なんかでトラブルになるような気がして、心配しとるんじゃ。

真理 おじいちゃん、それは偏見じゃあないの。

祖父 そうじゃなぁ。すまん、すまん。人を先入観で判断するのは、よくないこととわかっとるんじゃが…

 我々には、見た目や言葉などの違いで、無意識のうちに心の壁をつくってしまうことがあるからな。

真理 心の壁かあ。そういえば、健太のクラスに外国から来た友達がいるって言ってたよね。どうやって親しくなったの?

健太 最初は僕も不安だったんだけど、思い切って声をかけてみたんだ。それからは、ジェスチャーなんかで、だんだんお互いのことがわかるようになったんだ。

祖母 やっぱりコミュニケーションを取ることが大事なのよね。

 心の壁は、人と出会ってお互いを理解しようとすることで、乗り越えていくことができると思うわ。

 逆に、言葉や文化がわからないからと、外国から来た人たちを遠巻きに見ているだけでは、心の壁はますます大きくなっていくんじゃないかな。

祖父 よし!なあ、おばあさん、明日いっしょに散歩して、見かけたら「おはよう」って言うてみようや。

このページに関するお問い合わせ

倉敷市 市民局 人権政策部 人権推進室
〒710-8565 倉敷市西中新田640番地
電話番号:086-426-3255 ファクス番号:086-426-0990
倉敷市 市民局 人権政策部 人権推進室へのお問い合わせ