菅 茶山(かん ちゃざん)

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1748(寛延1)-1827(文政10)

漢詩人。広島県神辺町に生まれる。青年時代よりたびたび京阪に遊び、儒学を那波魯堂に学ぶ。また、倉敷出身の漢詩人・西山拙斎や風牀上人らとも交友があり、しばしば来倉する。神辺の居宅を黄葉夕陽村舎と名付け、1781年頃、私塾・黄葉夕陽村舎を開いて子弟の教授にあたった。のち福山藩の儒官に登用されて一時期江戸に赴くが、他はもっぱら神辺に住する。地方にありながら詩名天下に高く、山陽道を往来する文人は黄葉夕陽村舎を訪ねるのを常とした。1812年に刊行された『黄葉夕陽村舎詩』は江戸時代後期に最も愛読された詩集の一つである。