河川・用水等の護岸について一世代前の河川・用水の護岸は木杭に矢板又は粗朶等での簡単な、対応年数の少ない構造でしたが、現在では、3方コンクリートの水路で、水路本来の目的
である漏水の少ない流水の効率の良い構造等に代わってきています。これは時代背景や地元の要請等により、やむを得ない事と思います。しかし、石積みで作られた護岸をその場、その時の要請に応じ、表面をコンクリートで覆い補強する、あるいはコンクリート構造物に替える箇所が多く見られます。予算の都合もある事ですが、自然保護の観点からも現存の石積みの構造物は、積み直して活かしてほしいものです。施工単価検討の必要性もありますが、石積み工事の減少は、石積み技術の衰退につながり、より施工単価高騰の悪循環を生んでいると思われます。
元々の石積み
石積みの表面をコンクリートにて補強
2016年5月25日
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