世界最大の翼を持つタネ(ハネフクベ) ハネフクベ(アルソミトラ)は熱帯アジアに生えるウリの仲間。 タネには長さ15センチもの翼があり、高いところから落ちると、空をすべるように飛ぶ。 飛行機(エトリッヒ・タウベ)のモデルにもなった。
日本最後の生貝標本チリメンユキガイ 1935年頃、畠田和一が児島湾で生貝として入手した標本。 これ以降、国内から生貝の報告はなく、現時点でこの標本が日本最後の生貝産出例である。 岡山県:絶滅、環境省:絶滅危惧Ⅰ類。
肉鰭類化石ユーステノプテロン Eusthenopteron foordi 15×21cm カナダ ケベック州 古生代デボン紀 陸上への進出過渡期の脊椎動物。魚類だが,胸びれ・腹びれの付け根に四肢の骨格ができている。世界遺産登録産地。登録前に採取されたもの。 第1展示室で公開中。
板皮類化石ボスリオレピス Bothriolepis canadensis 14×21cm カナダ ケベック州 古生代デボン紀 初期の魚類。脊椎は貧弱で甲羅が体の支えになっている。 頭部(画像上部)の穴は目の部分。 尾部は化石になりにくく,このように甲羅でおおわれた上半身が化石になりやすい。 第1展示室で公開中。
一番古い昆虫標本(ヒサゴオサムシ) イタリア産のヒサゴオサムシ Carabus problematicus。 1896年8月に採集されたことを示すラベルが付けられている。 甲虫標本収集家の溝辺茂喜氏のコレクションのひとつで、おそらくヨーロッパの収集家との標本交換によって入手したものと思われる。
唯一の島根県産ヒメシロチョウ すでに中国地方から絶滅したとされるチョウ。 島根県では古い記録のみが知られ、記録の真偽が疑われていたが、本標本の存在が明らかとなり、各種資料と併せた検証の結果、島根県産の現存する唯一のヒメシロチョウの標本とみられている。