児島の日本遺産について
日本遺産とは
日本遺産とは、地域の歴史的特色や、文化財にまつわるストーリーを国が認定するもので、ストーリーを語る上で欠かせない有形・無形の様々な文化財を、地域が総合的に整備・活用し、国内外へ発信することにより、地域の活性化を図ることを目的としています。
現在、倉敷市は、
- 一輪の綿花から始まる倉敷物語 和と洋が織りなす繊維のまち
- 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 北前船寄港地・船主集落
- 「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま 古代吉備の遺跡が誘う鬼退治の物語
以上の3つの日本遺産ストーリーが認定されており、児島地区では、
- 一輪の綿花から始まる倉敷物語 和と洋が織りなす繊維のまち
- 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 北前船寄港地・船主集落
の構成文化財を見ることができます。
一輪の綿花から始まる倉敷物語 和と洋が織りなす繊維のまち
400年前まで倉敷周辺は一面の海でした。近世からの開拓によって、人々の暮らしの場を広げ、そこで栽培された綿やイグサは足袋を始めとした織物生産を支えました。明治以降、西欧の技術を取り入れて開花した繊維産業は「和」の伝統と「洋」の技術を融合させながら発展を続け、現在、倉敷市は年間出荷額日本一の「繊維のまち」となりました。
中でも児島地区は、繊維産業発展の中心地であり、かつては、足袋や学生服の生産で日本のトップシェアを誇っていました。そして、近年は、「国産ジーンズ」発祥の町として全国的にも有名になり、ジーンズをはじめとした児島産の繊維製品を求めて多くの観光客が訪れています。
また、繊維産業が発展し、様々な地域と貿易を重ねていくにつれて、児島地区の文化も発展していきました。岡山を代表する民謡「下津井節」や貿易の場として栄えた港町下津井の当時の姿を色濃く残している「下津井街並み保存地区」なども日本遺産の構成文化財に選ばれています。
荒波を越えた男たちが紡いだ異空間 北前船寄港地・船主集落
江戸時代、北海道・東北・北陸と西日本を結んだ西廻り航路は経済の大動脈であり、この航路を利用した商船は北前船と呼ばれました。
児島では下津井が北前船の寄港地となっており、北海道や東北地方から様々な商品が持ち込まれました。中でも肥料として綿などの栽培に欠かせない干鰯やニシン粕などが輸入されていたこともあり、北前船との交易は児島の繊維産業の発展にとっても大変重要な役割を持っていました。
また、帰り荷として、児島で作った綿や塩などの商品が喜ばれたことから、盛んに商売が行われ、下津井の町や文化も大きく発展を遂げました。岡山県を代表する民謡の「下津井節」もこの時期に誕生し、北前船とともに全国に広まっていったと言われています。
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倉敷市 児島支所 産業課
〒711-8565 倉敷市児島小川町3681番地3
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