王子が岳について
王子が岳は倉敷市児島と玉野市の境に位置する標高234mの小高い山で児島地区では鷲羽山と並ぶビュースポットとして知られていますが、桜やツツジなどの季節の花々やパラグライダー、ロッククライミング、登山、ハイキングなど様々な魅力をもつ王子が岳を紹介します。
八人の王子伝説
むかし、ここに王子がいました。王子は百済姫の子どもであるともいわれています。柴坂の王子、坂手の王子、筈割の王子、峰の王子、日の王子、錫投げ王子、谷の王子、瓶割王子の八人です。それでここを王子が岳とよぶようになったのです。(山頂案内板より)
瀬戸内海国立公園
1934(昭和9)年3月16日、瀬戸内海一帯は日本最初の国立公園「瀬戸内海国立公園」に指定されました。王子が岳はなかでもとりわけ景観に優れ保護することが必要な地域が指定される特別保護地域に鷲羽山や通仙園などとともに指定されています。
眺望
標高234mの頂上から見渡せば、東から高松市街、大槌島、奥に四国連山、そして瀬戸大橋、鷲羽山、児島市街が瀬戸内海を縁取り、児島湾の真ん中にはクジラのような形をした竪場島がぽっかり浮かんでいます。瀬戸内海を一望する大パノラマはまさに圧巻のひとこと。地球の丸さを実感します。
夕陽
夕暮れ時の王子が岳では一層美しい景色に出会うことができます。鷲羽山のはるか西に沈んでいく夕陽が湖のように凪いだ瀬戸内海の海面や雲、往来する船を染め上げ、刻一刻と変化する色彩は二度とないその日限りの夕景を作り出します。
サンセットフェスタin児島
2年に1度、11月に王子が岳でサンセットフェスタin児島を開催しています。山頂芝生広場にステージを設置し、瀬戸内海に沈む夕陽をバックに音楽を楽しむイベントです。音楽と夕陽、風景が互いを引き立て合い絶妙のハーモニーを紡ぎだします。
イベント情報ページ
桜園地
広さ約4ヘクタールの桜園地は王子が岳レストハウスから北西に10分ほど歩いた斜面にあり、瀬戸内海や瀬戸大橋も見渡すことができます。500本以上のソメイヨシノが植えられており、春には一斉に咲き誇ります。また、山梨県武川町から贈られた日本三大桜の一つである「山高神代桜(じんだいざくら)」が植えられています。
パラグライダー
王子が岳の山頂付近はパラグライダーのフライトポイントとしても有名です。絶景をバックに色とりどりのパラグライダーが気持ち良さそうに舞う姿は絵になります。
巨岩・奇岩
王子が岳の南側斜面は荒々しくゴツゴツした花崗岩の巨岩が無数に露出し、今にも落ちそうに積み重なった巨岩群が観るものを圧倒します。ニコニコ岩をはじめ、ウサギ岩、手袋岩、こけし岩など長年の浸食風化により削られた様々な奇岩が点在しています。
ハイキング
王子が岳にはいくつもの登山道が整備されています。登るにしたがい次第に展望が開け、眼下には瀬戸内の絶景。周りにはユニークな形の奇岩がゴロゴロ。飽きることがありません。234mの山頂まで1時間程度で登れるので、軽い山歩きに最適です。また、山頂付近にも遊歩道が整備されており、ウォーキングコースとしても親しまれています。ところどころに休憩所やトイレも設置されています。
初日の出
鷲羽山と同じく王子が岳も初日の出の鑑賞スポットとして知られています。元旦には大勢の人がご来光を拝みに訪れます
アクセス
◆JR児島駅から
車で山頂付近駐車場まで約15分
バスで「王子が岳登山口」まで約25分(ふもとまで)
◆児島ICから
車で山頂付近駐車場まで約20分
◇山頂付近には3か所、合計約200台の無料駐車場があります。