紀行
長江の南岸に面し、京杭運河と長江が交わる水運の街として古代から栄えてき鎮江市は、鎮江「三山」と呼ばれる長江に面した金山、北固山、焦山が見所です。
焦山公園
焦山公園は、焦山と象山にわかれており、敷地全体が自然公園のようになっています。
焦山は、標高は71m、周囲2kmの小さな山です。むかし、焦光という人が、時の皇帝に三度も招かれながら、ここに隠棲していたとことから焦山と呼ばれるようなりました。
写真は焦山の秋の風景です。
北固山
北固山は高さ53mの小さな山で、山全体が公園になっています。
頂上には三国志演義で有名な甘露寺があります。
孫権は妹との結婚を理由に、劉備を呉に呼び出しましたが、孔明の策略により、劉備は無事に妹を得て逃げ帰るという話があります。その舞台が北固山にあった甘露寺です。
写真は北固山の春の風景です。
金山
金山は高さ44m、周囲520mの小さな山です。金山という名前は、当時金を産したことから名付けられました。
写真の大門をくぐりまっすぐ進むと、雪舟ゆかりの金山寺があります。山頂から鎮江市内が一望できます。
当初は1400余年前の中国斉梁時代につくられましたが、後に戦火で倒壊し、清の末期に再建されました。1472年雪舟が金山に登り、名作「大唐揚子江心金山龍遊禅寺之図」(揚子江中心部金山にて遊龍の絵)を誕生させました。今は鎮江市のシンボルとして山水画や絵葉書に頻繁に登場しています。
なお、金山寺は、日本でもおなじみの金山寺味噌のルーツでもあります。
古西津渡街
鎮江博物館の北側に、1000年の歴史をもつ古西津渡街があり、昔の中国の面影が今も残っています。現在も鎮江市民の方々がここに住んでいます。