市の概要

市の概要

市の概要

鎮江市は上海の西北西約240キロに位置し、人口約320万人、面積3847平方キロの都市です。
気候は亜熱帯に属し、年中温暖で四季の移り変わりもはっきりしています。

同市は3500年の歴史があり、歴史文化都市であると同時に、工業、貿易が盛んな国際港湾都市でもあります。1113年に鎮江(揚子江を鎮める)府が置かれる以前から、三国志などにその名が見られます。

交通の要所であるこの地には、日本からの遣隋使・遣唐使も必ず立ち寄りました。現在、上海~南京間の高速道路、北京~上海間の鉄道が市内を貫き、南京空港・上海浦東国際空港へのアクセスも便利で、中国国内の移動はもちろん、日本をはじめ諸外国にも簡単に行けます。

昔から「魚と米の郷」と称され江蘇省の農産物の生産、加工の拠点であるとともに、揚子江下流域の商品の集散地としても栄えてきました。また、電力、製糸、化学、アルミ、船舶、建材、機械、鉱業などの業種も発展しており、「全国総合経済実力強力市」に登録されています。また、1988年には「沿海経済開放地区」に指定され、現在外国との合弁企業は1800社あまりに上ります。身近なものでは、中国国内有数のウナギ養殖地として、日本にも多くのウナギを輸出しています。また、近年の健康ブームの追い風に乗って、恒順(こうじゅん)の香酢(黒酢)が世界各地に輸出され、日本でも大人気です。

市内には、大学、短大、専門学校などの教育関係施設が数多くあり、焦山碑刻(しょうざんひこく)博物館や歴史博物館などの文化施設も充実しています。対外的には、友好都市として倉敷以外に、三重県津市や韓国、ブラジル、トルコ、アメリカ、カナダの都市とも友好提携をし、文化・教育・スポーツ等の分野の交流にも力を入れています。

紀行

長江の南岸に面し、京杭運河と長江が交わる水運の街として古代から栄えてき鎮江市は、鎮江「三山」と呼ばれる長江に面した金山、北固山、焦山が見所です。

焦山公園

焦山公園は、焦山と象山にわかれており、敷地全体が自然公園のようになっています。

焦山は、標高は71m、周囲2kmの小さな山です。むかし、焦光という人が、時の皇帝に三度も招かれながら、ここに隠棲していたとことから焦山と呼ばれるようなりました。

写真は焦山の秋の風景です。

北固山

北固山は高さ53mの小さな山で、山全体が公園になっています。

頂上には三国志演義で有名な甘露寺があります。

孫権は妹との結婚を理由に、劉備を呉に呼び出しましたが、孔明の策略により、劉備は無事に妹を得て逃げ帰るという話があります。その舞台が北固山にあった甘露寺です。

写真は北固山の春の風景です。

金山

金山は高さ44m、周囲520mの小さな山です。金山という名前は、当時金を産したことから名付けられました。

写真の大門をくぐりまっすぐ進むと、雪舟ゆかりの金山寺があります。山頂から鎮江市内が一望できます。

当初は1400余年前の中国斉梁時代につくられましたが、後に戦火で倒壊し、清の末期に再建されました。1472年雪舟が金山に登り、名作「大唐揚子江心金山龍遊禅寺之図」(揚子江中心部金山にて遊龍の絵)を誕生させました。今は鎮江市のシンボルとして山水画や絵葉書に頻繁に登場しています。

なお、金山寺は、日本でもおなじみの金山寺味噌のルーツでもあります。



古西津渡街

鎮江博物館の北側に、1000年の歴史をもつ古西津渡街があり、昔の中国の面影が今も残っています。現在も鎮江市民の方々がここに住んでいます。

美食

鎮江市の名産といえば「鎮江香醋」です。また、このお酢といっしょに食べる鍋蓋麺(グオガイメン)や肴肉(ヤオロウ)も絶品です。

鎮江・恒順香酢( こうじゅんこうず)

 

黒酢は、血中のコレステロールを下げ、体内の老廃物や脂肪を燃焼させる効果あります。
鎮江市の恒順香醋は、特別に8年間熟成させてつくられる最高級の香醋です。 お酢が苦手な方は香酢エキスが濃縮されたカプセルもあります。








肴肉(ヤオロウ)

豚の脚肉を硝酸カリウムと塩で漬けた後,スープで茹でた肉料理です。薄切りして前菜やおつまみとして食べられるほか,麺料理の具として食べられています。

上記の黒酢に付けて食べると絶品です。




鍋蓋麺(グオガイメン)

大きな鍋の中に鍋蓋を落とし入れて麺を茹でることからこの名前がつきました。一説によると,誤って蓋を鍋の中に落として麺を茹でてしまったところ,意外にも絶妙の固さに麺が茹で上がったことから,この作り方が広まったとのことです。

上記の黒酢を少し入れて食べると絶品です。