津田 白印「竹林山水図」

ページ番号1012879  更新日 2025年2月19日

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写真:津田 白印「竹林山水図」

1915(大正4)年
141.5×41.0cm/絹本墨画

作品解説

南画とは、中国で文人画あるいは南宗画と呼ばれていた絵画に触発され、江戸時代後期に日本で名づけられたものです。中国において文人画とは職業画家の絵にh2る言葉として士大夫の教養に基づいた絵画を指し、南宗画とは北宗画に対する言葉としてもともと地域的な様式の違いを示す概念として用いられました。しかし日本ではこうした区別は曖昧で、南画という括りで語られるのが一般的です。津田白印は、明治から昭和初期にかけて活躍した南画家で、社会事業家としても活動しました。幅広い学識と無欲恬淡な人柄に拠る画風は、本作にも見られるとおり清澄で品格が高く、多くの人々に親しまれました。

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