佐藤 正持「皇朝画史」

ページ番号1012956  更新日 2025年2月19日

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写真:佐藤 正持「皇朝画史」

(各)28.0×40.8cm/紙本淡彩

作品解説

佐藤正持は日本神話や歴史上の出来事などを描き、市井で衆人に開陳して見せ日本精神の高揚を図ったとの逸話から紙芝居の元祖とも言われています。江戸から丹後、姫路、讃岐を遊歴したのち倉敷に来て、医師・石坂堅壮宅に寄寓し、大坂屋源介(林孚一)の庇護の下で終生の大著『皇朝画史』を制作中に病没しました。『皇朝画史』とは、日本武尊や源義経の物語など、古代から江戸時代までの名場面を編集した絵画集で、正持の研究者である結城素明によれば「忠孝の道を新しき社会秩序の根幹としなければならないとする彼の信念を、彼の抱懐する皇道思想として、爰に不朽に伝え得た」ものです。正持は、本作を描くにあたって昔の絵巻物などを熱心に勉強しています。

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