坂田 一男「裸婦」
1924(大正13)年
92.1×62.9cm/油彩・キャンバス
作品解説
「裸婦習作」と同年に描かれたこの作品では、ピカソやブラックの分析的キュビスムの手法が試みられています。その翌年に描かれた「裸婦」では、オザンファンやジャンヌレが主張したピュリスムと呼ばれる色面によって分割された幾何学的な抽象表現の影響を受けています。わずかの間にめまぐるしく変化する画風からは、新しい絵画を熱心に研究し、試行錯誤しながら西洋の新しい理論を吸収しようとしていた意欲的な作家の姿がうかがえます。
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