斎藤 真一「星になった瞽女(みさお瞽女の悲しみ)」

ページ番号1012902  更新日 2025年2月19日

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写真:斎藤 真一「星になった瞽女(みさお瞽女の悲しみ)」

1971(昭和46)年
130.0×97.0cm/油彩・キャンバス

作品解説

瞽女とは、三味線を手に門付けをしながら村々を巡る盲目の女旅芸人のことです。1964年新潟県へ出向き、高田瞽女最後の親方・杉本キクエを訪れた斎藤真一は、翌年より10年以上にわたり、瞽女が旅先の村々で決まって泊まる、いわゆる瞽女宿と呼ばれる農家を取材し、100人以上の瞽女の生涯やエピソードを記録しました。斎藤が描く瞽女は哀感に満ち、社会的弱者ゆえのはかなさを漂わせていますが、同時に凛とした存在感を持っています。瞽女の着物や残照の赤が印象的な本作は、第14回安井賞佳作賞を受賞した代表作です。17歳の花盛りに肺病で死んだみさお瞽女を偲び描いたといわれるこの作品の夜空には、みさお瞽女の魂が星になって輝いています。

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