片岡 銀蔵「ロシア嬢」
1928(昭和3)年
91.0×60.6cm/油彩・キャンバス
作品解説
片岡銀蔵は、同世代の多くの画家たちと同じように渡仏し、フォービスムやエコール・ド・パリの画家たちなどの絵画に大きな刺激を受けながらも満谷譲りの画風に磨きをかけました。本作は、エキゾチックな瞳の異国の少女を安定した構図と色彩でとらえており、片岡の非凡な技量を示しています。片岡が描いたこの作品のモデルが、同じ衣装を着て、同じ椅子に腰かけ同じポーズをとっている写真が残っていますが、片岡は実際のモデルによる制作に加え、こうした写真も手がかりにして作品を描いたと考えられます。
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