自然保護監視員だより

自然保護監視員だより

 倉敷市自然環境保全条例の規定に基づいて自然保護監視員を委嘱し、自然環境の保全と回復に関する施策への協力や情報提供をいただいています。
 ここでは、自然保護監視員の皆様からお寄せいただいた市内の「身近な自然」に関する情報をblog形式でご紹介します。

・ 2016年1月27日

釣り糸で犠牲になった野鳥(種松山公園東側のため池)

2016年1月27日

 メジロ、ルリビタキなどが木から木へと飛び回るのを見ながら、粒江方面から種松山公園を目指して気分良く登っていたところ、「一尺谷上池」の近くでジョウビタキが目の前の枝に止まりました。追いかけると池に向かって飛び去りましたが、その先にテグス(釣り糸)に絡まり風に吹かれて揺れる鳥の姿が目に飛び込んできました。シロハラと思われる鳥は、羽にテグスが絡んでもがき苦しんだようです。
 河川やため池の上の電線や木の枝から垂れ下がったテグスを見るたび、野鳥が犠牲にならないようにと祈っていましたが、ついにその現場を見ることになりました。
 釣りをする人をよく見かけますが、水中の餌を探しているカモ類やカワセミを追い払うように岸辺を歩き回る人もいます。もう少し野生生物にも配慮しながら釣りを楽しんでもらいたいと思います。
 「一尺谷下池」へ回ったところ、カワセミが餌を求めて池の水面を飛んでいました。


釣り糸に絡まって犠牲になった野鳥


枝に止まって池の中の子魚を探すカワセミ

F・A

2016年1月27日 | コメント(0)