自然保護監視員だより

自然保護監視員だより

 倉敷市自然環境保全条例の規定に基づいて自然保護監視員を委嘱し、自然環境の保全と回復に関する施策への協力や情報提供をいただいています。
 ここでは、自然保護監視員の皆様からお寄せいただいた市内の「身近な自然」に関する情報をblog形式でご紹介します。

・ 2024年3月8日

水島港内の海底に生息するウミサボテン

2024年3月8日

水島海上保安庁前、西側岸壁の海底で、岸壁際の砂泥底に立つウミサボテンを撮影しました。

冬の間、水島港内を撮影した際に数カ所でウミサボテンが映り、場所を把握していました。

3月8日の正午、1つのポイントで、砂泥に立つ2体のウミサボテンが映りました。日差しにより海底まで明るい状況でしたが、水中に出て活動していました。ウミサボテンの長さは、カメラとの高さ関係から30cm前後で、潮の流れにポリプが揺られていました。工業地帯の印象が強い水島港ですが、面白い生き物が生息しているものです。

 

<参考>

  • 昼間は5cm位に縮んで砂泥に潜り、夜間のある時間帯だけ、水中に棒状に伸びてポリプを広げ、浮遊する有機物を捕食する。刺激を受けると緑色に発光する、とされています。
  • 情報不足ながら、生息の適地が明らかに減少し、生存の危機にある、とのことです。

ウミサボテンの写真その1

ウミサボテンの写真その2

N・H

観察日時:2024年3月8日

2024年3月8日 | コメント(0)