倉敷市において、2025年に入ってから百日咳の報告数が増加しています。
百日咳って何?
百日咳菌によって引き起こされる急性の気道感染症です。患者さんの咳からの飛沫感染と接触感染で感染する病気です。
感染力が強く、家族や学校、職場など集団感染することがあります。
かぜのような症状が続く場合は早めに受診しましょう。
症状は?
潜伏期は通常5〜10日(最大3週間程度)であり、かぜのような症状で始まりますが,次第に咳が激しくなります。百日咳特有の咳(コンコンと咳込んだ後、ヒューという笛を吹くような音を立てて息を吸うもの)が出始めます。夜間眠れないほどの咳がみられることや、咳とともに嘔吐することもあります。乳児(特に新生児や乳児早期)では重症となる可能性があり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることがあります。
予防は?
ワクチンで予防します。定期予防接種の対象で、生後2か月から受けられます。早めに予防接種を受けましょう。
こまめな手洗い、マスクの着用、咳エチケットなどの一般的な予防法を実施することが大切です。
百日咳と診断されたら?
百日咳は、学校保健安全法で「特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで」出席停止とされています。