人に下痢などの症状や合併症を起こす大腸菌を病原大腸菌と呼びます。
病原大腸菌の中には、毒素を産生し、血便や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こすものは「腸管出血性大腸菌」と呼ばれています。
O-157やO-26などがその中のひとつです。
次のことに気をつけて、腸管出血性大腸菌にかからないようにしましょう。
腸管出血性大腸菌の特徴
感染力が強い。少しの菌で感染する
乳幼児や高齢者がかかりやすい
潜伏期間が長い(2日~9日)
熱に弱い(75℃で1分間以上で殺菌)
主な症状
症状がある場合は早めに医師の診察をうけましょう
腹痛
水様便や血液(鮮血)の混ざった下痢
発熱や吐き気
感染経路
菌が付いた食品を通じて口から体内に入る
(経口感染)
タオルの共用や入浴・調理などにより、患者の便中の菌が手を介して口から体内に入ることで感染する(二次感染)
感染予防のポイント
菌を
「つけない」
「増やさない」
「やっつける」ことが大切です!
手はよく洗う
帰宅時、調理前、生ものを触った後、食事前、トイレの後、オムツ交換の後などは特に念入りに。
流水と石けんで30秒以上洗いましょう。
調理の時の注意点
まな板は、肉や魚などの生もの用と野菜・調理済み食品用に分ける。
生肉を扱った箸で他の食品を扱わない。
焼肉の時は、焼く箸と食べる箸を使い分ける。
よく加熱する(中心部まで75℃で1分間以上)
野菜もよく洗う。
ユッケや生レバーなど、食肉の生食を避ける。
食品の保存は冷蔵庫は5℃以下、冷凍庫はー15℃以下にする。
腸管出血性大腸菌の詳細