令和元年9月,倉敷市消防局管内で店舗と事務所で火事がありました。
1件は,店舗で自動火災報知設備のベルが鳴動したため,従業員が周囲を確認しました。炎や煙は見えませんでしたが,焦げたにおいを感じて119番通報をしました。
消防隊が到着後,天井裏からの出火を確認し消火,大事には至りませんでした。
もう1件は事務所の階段踊り場にある照明器具から出火したものです。深夜でしたが,契約している警備会社が自動火災報知設備の発報を受け,現場へ出向し消火したため大事には至りませんでした。
これらの出火原因は,電気配線や電気器具からの出火が疑われています。
類似火災を防ぐためには,電気配線や電気器具の適切な使用と維持管理を心がけていただきたいと思います。
また,この二つの事例では消防法に基づいて自動火災報知設備が設置されていたため,大きな火事にならずにすみました。
消防法により,一定規模以上の建物には,自動火災報知設備の設置と適切な維持管理が義務づけられています。
自動火災報知設備が必要でありながら,まだ設置されていない建物については,速やかに設置してください。
詳しくは,管轄の消防署にご相談ください。