スイゲンゼニタナゴって何?
スイゲンゼニタナゴは、体長3~5cmの日本にすむタナゴの仲間では最も小さい種類の魚です。日本では岡山県と広島県・兵庫県の一部に分布し、平野部~やや山間部の流れのゆるやかな河川や用水路などに生息しています。
近年、すみかとなる水路の改修や、密漁、生活が競合する外来種の影響などによりその数が激減しているため、「種の保存法」(正式名称「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保全に関する法律」)の希少野生動植物種の指定を受けています。
また、環境省レッドリストでは、「絶滅危惧1A類」、岡山県レッドデータブックでは、「絶滅危惧1類」といずれも最も絶滅の危険性が危惧される種として指定されています。
スイゲンゼニタナゴが生きていくためには、水質が良好に保たれていることはもちろんですが、流れの緩やかな水路や、かくれ場所となる水草が必要となります。
また、イシガイやマツカサガイといった淡水にすむ二枚貝に卵を産みつけるため、スイゲンゼニタナゴが生きづつけていくためには、これら二枚貝も一緒にすめる環境が必要となります。
種の保存法について詳しい内容はこちら ⇒ 希少な野生動植物種の保全(環境省)