水道料金の改定について

水道料金の改定について

令和7年3月検針分から水道料金が改定されます。(下水道使用料は変わりません。)

皆さまからいただいた水道料金で、

老朽施設の更新や耐震化などの災害に強いまちづくりを進め、

将来にわたり安全安心な水道水を安定して送り届けられるよう努めてまいります。

利用者の皆さまのご理解とご協力をお願いします。

 

水道料金改定チラシ(PDF)

料金改定の内容

現行料金から20.82%の料金引き上げを行います。

ただし、市民生活や企業活動への影響を考慮し、最初の1年間は現行料金から10%の引き上げに抑制します。

  • 令和7年3月検針分~ 現行料金から10%引き上げ(1年間の緩和措置)
  • 令和8年3月検針分~ 現行料金から20.82%引き上げ

料金改定のイメージ

※今回、下水道使用料の改定はありません。

新料金の適用時期

  • 奇数月に検針の場合:1・2月使用分が対象となる3月検針分から新料金での請求となります。
  • 偶数月に検針の場合:2・3月使用分が対象となる4月検針分から新料金での請求となります。

新料金の適用時期

水道料金表

倉敷市水道料金表

他都市との料金比較

県内15市での料金比較(一般用、1か月20㎥、税込み)

 料金改定後も現行料金と同様に、県内15市で2番目に安価となります。

 

県内15市比較グラフ 

料金改定が必要となった背景

水道料金等の収入が減少する一方、水道水をつくり送り届けるための費用や耐震化などの費用が増加しており、
現行の料金水準では災害時の備えとして必要な内部留保資金が確保できなくなる見込みです。

 

内部留保資金の推移

 

(要因1)老朽施設の更新や耐震化の推進

 南海トラフ地震などに備え、老朽施設の更新や耐震化などの費用の確保が必要です。

 令和7~9年度の3年間で178.7億円の事業を行う予定です。

 

耐震化率グラフ

(要因2)料金収入の減少

 給水人口の減少により、水道事業の主たる財源である料金収入は減少しています。

給水人口と料金収入の推移

 

(要因3)物価上昇による費用増加

 近年の物価上昇により、工事に係る労務費や資材費などの費用が増加しています。

支出の推移

水道事業経営審議会での審議(令和6年1~6月)

令和6年1月に市長から「水道料金の適正水準について」諮問を受け、審議会では4回の審議を行い、同年6月に審議結果をまとめた答申書を市長に提出しました。答申では現行から20.82%の料金改定が必要と結論付けました。


【諮問】

 令和6年1月29日 諮問書(PDF)


【審議経過】

 (審議の内容)水道料金の適正水準について諮問、水道料金のしくみ、水道料金の適正水準

 (審議の内容)水道料金の適正水準(2)

 (審議の内容)水道料金の適正水準(3)

 (審議の内容)水道料金の適正水準について答申(案)


【答申】

 令和6年6月21日 答申書(PDF)


  • 審議会委員からの要望事項

(1) 料金改定を実施するに当たっては、水道事業の現状や料金改定の必要性等について、丁寧で分かりやすい説明を行い、水道使用者の理解を得るよう努められたい。

(2) 将来世代への負担低減のため、料金改定実施後も、より一層の経営努力を行い、企業債発行額の抑制に努められたい。

(3) 南海トラフ地震等に備え、老朽化した水道施設の計画的な更新や耐震化の推進等、災害に強い水道事業の構築に努められたい。

(4) 水道事業の基盤を強化し、将来にわたり安全でおいしい水道水の供給と水道事業の健全な経営に努められたい。

 

よくある質問

  • 改定率20.82%の根拠は?

令和7~9年度の3年間の収支試算を行ったところ、水道事業の運営に必要な資金は246億円であるのに対し、水道料金は203.6億円と見込まれており、42.4億円(現行の料金収入の20.82%に相当)の資金不足となるためです。

 

  • 10%引き上げした後に、さらにそこから20.82%引き上げするの?

10%引き上げも、20.82%引き上げも「現行料金から」です。

例)現行料金が1か月2,200円(税込み)の場合

 令和7年3月検針分以降 2,200円から10%の引き上げ → 2,420円

 令和8年3月検針分以降 2,200円から20.82%の引き上げ → 2,658円

 

  • 料金体系の見直しは無いの?

今回、料金体系の見直しは無く、一律の引き上げとなります。

 

  • 水道料金の計算方法は?

一例として、一般用 2か月 50㎥使用の場合の計算は次のようになります。

 

<現行から10%引き上げ後>

20㎥まで 基本料金1,980円・・・(1)

20㎥を超え40㎥まで 超過料金121円/㎥×20㎥=2,420円・・・(2)

40㎥を超え50㎥まで 超過料金 139円/㎥×10㎥=1,390円・・・(3)

(1)+(2)+(3)=5,790円・・・(4)

(4)×消費税10%=6,369円

 

<現行から20.82%引き上げ後>

20㎥まで 基本料金2,174円・・・(1)

20㎥を超え40㎥まで 超過料金133円/㎥×20㎥=2,660円・・・(2)

40㎥を超え50㎥まで 超過料金 152円/㎥×10㎥=1,520円・・・(3)

(1)+(2)+(3)=6,354円・・・(4)

(4)×消費税10%=6,989.4円 ⇒ 6,989円(消費税の小数点1位以下は切り捨て)

 

  • どのような流れで料金改定が決まったの?

令和6年1月に市長から「水道料金の適正水準について」諮問を受け、学識経験者や一般公募等で構成する水道事業経営審議会で4回の審議を行い、同年6月に審議結果をまとめた答申書を市長に提出しました。この答申を踏まえて、水道局で水道料金改定案をまとめ、同年9月定例市議会に水道料金改定に伴う条例改正案を提出し、承認を得ました。

 

  • 税金や借入金を活用すれば料金引き上げをしなくてもよいのでは?

倉敷市水道局は地方公営企業であり、独立採算制で運営することされています。そのため、水道事業の運営に必要な経費は、税金ではなく、水道利用者の皆様にお支払いいただいている水道料金でまかなっています。

借入金については現在も活用していますが、過度に借入金に依存することは将来世代への負担が増すとともに、経営の不安定化につながるため、借入金の活用は一定程度に抑制することとしています。

 

  • 内部留保資金を取り崩せば料金引き上げしなくてもよいのでは?

内部留保資金は、災害等の際に料金収入が途絶えた場合の当面の運転資金や水道施設・水道管の復旧費用として最低限の額を確保しているものです。現行の料金水準では、最低限の内部留保資金が確保できなくなる見込みであり、料金引き上げに代えて、内部留保資金の取り崩しができる状況ではありません。

 

  • 料金引き上げをする前に経費削減努力をするべきでは?

水道局ではさまざまな業務の効率化に取り組んでいます。一例は次のとおりです。

【主なの取り組み】

 浄水場の空きスペースへの太陽光パネル設置(電気料金削減)

 検針や料金収納などの営業業務の外部委託(人件費削減)

 検針時の納入通知書即時発行(郵送料削減)

 料金支払い手段の拡充(印刷・郵送料削減、収納率向上)

 老朽管の更新や漏水調査(漏水量の減少)

 

  • 全国の中核市と比べて、料金水準はどうなの?

令和5年4月1日時点で1か月20㎥使った場合(中核市平均:2,844円)

現行料金2,200円 ⇒中核市62市のなかで5番目に安い

現行から10%引き上げ後4,400円 ⇒中核市62市のなかで10番目に安い

現行から20.82%引き上げ後4,658円 ⇒中核市62市のなかで24番目に安い

 

  • 今回、下水道使用料も改定するの?

今回、下水道使用料の改定はありません。