農作物
船穂地区は、丘陵地での農業がさかんな地域です。特にブドウ(マスカット・オブ・アレキ
サンドリア)や花き(スイトピー)は全国有数の産地となっています。
船穂地区遠景(写真左側が高梁川) マスカット・オブ・アレキサンドリアの温室
名所・史跡
一の口(いちのくち)水門
古くは高瀬通しの水運の要所となっており、パナマ運河より240年も
前に同等の仕組みをつくった、一の口(いちのくち)水門が有名です。
この水門は、松山藩主水谷氏によって正保2(1645)年に築かれたとされます。
江戸時代のはじめの開拓新田の造成により、用水の取水だけでなく物資運搬の舟を通す必要にせまられたことにより、この水門から玉島港に至る約10キロメートルの水路が整備され、延宝2(1674)年頃に完成しました。高瀬舟が運航され、通称「高瀬通し」といわれます。
大正14(1925)年高梁川改修工事の完成により、一の口水門は東岸酒津分水樋よりサイフォン方式の用水取り入れ口に改造されました。
一の口水門は、約200年あまりの間、用水路・運河の関門として活用された高瀬通しの起点に設けられた水門として、非常に貴重な文化財であり、平成17(2005)年に倉敷市指定史跡に指定されています。